本を読みながら嗚咽した。
涙も鼻水も止まらない。
オウム真理教に惹かれた人達は、どうしてそこまで取り込まれていったのか、気になっている。
地下鉄サリン事件が起きたのは私が高2の時。
その時は、自分と結びつけて考える事は出来なかった。
私は広島の高校生で、オウム真理教という名前さえ耳にした事がなかった。
真理を探求する道中で、誰とどの様に出会うかは、宿命の様な気さえする。
この本は、すでに去年死刑が執行された、元オウム真理教の幹部、井上嘉浩さんの探求、出会い、出家、犯罪、逮捕、脱洗脳、後悔、対峙、処刑までが描かれている。
想像を絶する48年。
著者の門田隆将さんの伝える力量にも圧倒された。