音頭取りと率先垂範
羽仁もと子著作集の中に、音頭取り、という文章があった。
鬱蒼とした庭の草を、生徒が誰ともなく刈り始めたら、他の人も刈り始めて、あっという間にきれいな庭になったという話。
この時、最初に草を刈った人が音頭取りである。
私たちは家庭内の音頭取りになろう!
という結論だった。
音頭取りにはポイントがあると思う。
愉しそう。
という事だ。
これが悲壮感漂っていたら、誰も後に続かないかも。いや、続くかもしれないが、音頭取りとら呼ばれないだろう。
ふと、先日バイト先の上司に教えてもらった
率先垂範。という単語を思い出した。
大辞林によれば、先に立って模範を示すこと。とある。
音頭取りと似ているが、何か違う。
何だろう?
と思ったら、音頭取りは女性が使った表現。
率先垂範は男性が使った表現。なのである。
私は、リーダーシップの取り方が全く変わってくる時代を目撃していると思っている。
これまでの男性的なリーダーシップには飽きてきた。これからは、いつも1人のリーダーじゃない。その場その場でリーダーの役割を回していく方法だ。
1人のカリスマより、沢山のアイディアから方向性を決める。
そんな事を考えながら読書した。