えめすぴダイアリー

自称ハードスピリチュアルなえめおんの日記

バイリンガル教育について

 

ふと。思うところあり。

 

バイリンガル教育の弊害について。

 

私はいわゆる帰国子女で、アメリカを行ったり来たりして育った。

 

生まれたのはアメリカだが、両親は日本人で母国語は日本語。

 

本の虫なので、読書量は子どもの頃からとりわけ多かったと思う。

 

それでも、日本語をうまく使えない。

使いこなせない。

このもどかしさは、なかなか伝わらない。

なぜなら、一見なんの不自由も無いように見えるから。

 

周りのバイリンガルな友人、知人達を見ていても、言語を使いこなすのに制限を感じる。

 

日本語を母国語として育って、中学から英語を習ってバイリンガルになった人達の英語と日本語の能力に太刀打ちできない。

 

ひとつの言語をしっかり身につけてから、他の言語を取り入れた方が思考が深まるようだ。

 

しかし。例外もある。ほんのひと握りの言語の天才達は、苦労もなく両方使いこなすのだ。能力とセンス以外の何者でもない。しかしこの人たちは特殊で、滅多に出会う事がない。

 

ヨーロッパに行くと、英語とドイツ語とフランス語、スペイン語など3-5ヶ国語を話す人が沢山いる。

彼らは同じラテン語をベースにしているから、そこに弊害はない気がする。

 

しかし、日本語と英語は全くちがう。

 

私など、英語を話す時の人格も声の高さも変わる。(ほとんどの人がそう)

 

子どもの頃に英語と日本語を行き来するのは、その中間の何も無い言語の溝にハマる感覚だ。

 

というわけで、結論(はやっ!)

 

子どもに、バイリンガル教育を施すことはしない。

 

私はきっちり日本語を、美しい日本語を沢山子どもの中に入れてあげたいと思っている。日本語ほど心の景色を豊かに表現できる言語があるだろうか。四季のお陰かもしれない。

 

そしていつか、自分から興味をもって外国語を学習してほしい。

 

それまでは、日本語を浴びせかけたい。世間からどんなに遅れをとっているように見えても、内面の豊かさに替え難い。